予測不能のサスペンス『女神の見えざる手』を観てきた

同僚のオススメされたので、TOHOシネマズ日本橋で鑑賞。

アメリカの映画として、銃規制を題材にするのはすごいと思う。特に銃乱射事件が続くアメリカでは、本当に関心事だったり。

ちなみにYoutubeにでてくる「 vs 全米500万人」って全米ライフル協会(英語: National Rifle Association of America、略称:NRA)会員のことだろなー。

ざっくりストーリー
詳細ストーリー
5段階レビュー評価
ネタバレ感想レビュー
銃乱射事件が続くアメリカ

ざっくりストーリー

主人公は、敏腕ロビイスト(特定団体の利益のために、マスコミ・民衆・議員を操り、立法活動への影響をあたえるなど、私的政治活動を行う人)で。所属企業が、銃擁護派団体組むことに反発し、銃規制法案を可決するお話。すげーっす。

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詳細ストーリ(長いのでとばすのが吉)

「恋におちたシェイクスピア」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンを主演に迎え、天才的な戦略を駆使して政治を影で動かすロビイストの知られざる実態に迫った社会派サスペンス。

大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローンは、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。

さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。共演に「キングスマン」のマーク・ストロング、「インターステラー」のジョン・リスゴー。

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5段階レビュー評価 ★★★★「オチがしっかりした良作」

惰性でなんとなく2時間すぎる作品よりも、脚本がしっかりしててオチがあるのが好みなんだけど、まさにそれで、前振り違わぬいいオチついてた。ただすこし残念なのは情緒不安定気味だったのと、恋愛のオチがついていないところかなー。

ハッピーエンド好きな自分としては、公私ともに幸せになってほしかったなーと。でも最近のなかでは、良作なのは間違いない。

ネタバレ感想レビュー「あと一歩!」

個人的には好きなジャンルだし、オチもしっかりしていたので全然よかった。でももろもろ気になった点があったのは残念。

ここはダメだろ3点ポイント!

エリザベス・スローン情緒不安定すぎる

まー簡易ドラッグ依存あたりはいいとしても、フォードの前で感情もろだし、机に当たり散らすシーンもやばめ。仕事に関しては、冷酷無比・ブレない完璧な女性でいてほしかった。

ここはプラダを着た悪魔のミランダ・プリーストリーを思い出した。冷酷無比だけど、唯一感情を表に出したのは、家族と別れる離婚の時だけ。ほんと徹底してた。(ちなみにタクシーのラストの笑顔最高)なので、本作エリザベス・スローン主人公としては役不足かも。

エリザベス・スローンの自己犠牲 そこまでする動機は?

ラストを観てまず感じるのは、おおっ!って感想のあとに、え?なんでそんな自己犠牲までして、銃規制したかったの?って疑問。エズメみたいな過去があるとか、冷徹になった原因も目的達成には犠牲を厭わないみたいな描写がないと厳しいと思う。

フォードとのハッピーエンドないのかよ!

聴聞会に証人としてきたってことは、聴聞会の前に”金で何度か買われた”こと証言すると、約束してきたはず。偽証罪など実刑に問われる可能性があったのに、彼女を救うために嘘をついた。そのリスクをとったのに、エンディングもなし。うーん残念。

結論「映画館でもレンタルでも楽しめる」

色々書いたけど、やっぱりどんでん返しは良かった。ジェーンモロイがスローンの移籍についていかなかったの理由や、最後までストーリーを読み切ったエリザベスは良かった。ロドルフォシュミットも良かったなー。以下はおまけ。

銃乱射事件が続くアメリカ

すこし真面目な話。アメリカでは悲惨な銃乱射事件が立て続けに発生していて、2017年10月1日 アメリカ ネバダ州ラスベガスのミュージックフェスティバル会場で銃乱射事件が発生。59人が死亡するアメリカ史上最悪の事件。

さらに2017年11月5日、アメリカテキサス州 サザーランドスプリングス  キリスト教教会で銃乱射事件が発生し、27人が死亡。

普通ならアメリカ銃規制の声が高まるはずだけど、1発ずつしか発射できない半自動小銃を、全自動連射に違法に改造する「バンプストック」という装置の規制するのに止まりそう= ”誰でも手軽に銃が手に入る社会は変わらない”

銃規制が進まない “文化”

いくつか理由はあるみたいだけど、”銃を持つ権利” をアメリカ自体が保証しているアメリカ合衆国憲法修正第二条の考えが根強そう。

”規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。”

映画を通して、少しでも銃規制の流れができたらいいけど、やっぱり大変なんだろうな。

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映画生活336_280